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2010年1月15日金曜日

百人一酒

古本屋で懐かしいタイトルを見つけました。

「百人一酒」(俵万智)。

数年前にウェブで連載されていて、お酒にまつわる話が綴られていていました。
本には朝日新聞大阪の夕刊に連載とあるので、ウェブ版は再掲だったのですね。自分がお酒がすきなこともあり愛読していました。

改めて読み直してみて、俵万智さんの文体が軽妙で、やはり楽しく読めました。

本の最後に「なんだかお酒が飲みたくなってくだされば、本望です」とありますが、私、我慢できなくなり焼酎のお湯割を晩酌としていただいてしまいました。
もちろん、お湯を先に注いで作りましたよ。鹿児島県人ですから、常識です。

思えば、若いころは「焼酎本来の味がわかるロック以外は認めない」などと思っていたのですが、「お湯割も香りが引き立っていいかも」などと思えるのは年のせいですかね。。。

引き出しがひとつ増えたと解釈しておきます。




2010年1月11日月曜日

ハーシェル始動

遠赤外/サブミリ波つながりでもうひと記事。

2009年5月14日に打ち上げられたハーシェル衛星(Herschel Space Observatory)で取得された最初の画像がESA(European Space Agency)により公開されました。口径3.5mの同衛星は、現時点で最も大きな宇宙望遠鏡です。開発中のコードネームFIRST(Far Infrared and Sub-millimetre Telescope)が示しているように、遠赤外線およびサブミリ波帯を観測するための望遠鏡です。

公開されたのは冷たい星雲の素晴らしいモザイク画像です。下の画像は、天の川の中心線付近の南十字星のなかの差し渡し2度の領域のもので、青が波長70ミクロン、緑が160ミクロン、赤が250と350、500ミクロンを重ね合わせたものとして合成した画像です。



遠赤外/サブミリ波のイメージとしては初めての鮮明さでとられた画像です。

可視光では暗黒星雲として見える星雲ですが、遠赤外/サブミリ波では輝く星雲のように見えています。光っているのは、ほとんどが非常に冷たい星間塵(ちり)が発する微弱な熱放射です。

このような星雲はこの波長ではほぼ透明で、所々に紐につながれた真珠のような明るい点が見られますが(中心の白い四角の中)、最も密度が高い部分にあたり、冷たいフィラメントに深く埋もれた星形成が起きている領域が捉えられています。


うーん、美しい。

      2010年1月7日木曜日

      ALMA Progressing

      以前、一緒に仕事をさせていただいていた望遠鏡がSky & Telescope誌に紹介されていました。

      ALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array) は、波長350ミクロンから9ミリ(遠赤外線からミリ波帯)までを観測可能な望遠鏡です。口径12mおよび7mの望遠鏡66機を18.5kmまで展開した観測装置で、角分解能はハッブル望遠鏡の10倍に相当する0.02秒角を達成でき、完成すれば世界で最もパワフルなイメージング望遠鏡となります。

      現在、南米チリのアンデス山脈の一角、標高5000mのチャナントール(Chafnantor)エリアで建設中ですが、その最初の12m望遠鏡(重さ100トン)がサイトに到着しました。
      望遠鏡は、まず標高2900mにある山麓施設で組上げられ、さまざまなテストを経て、写真のような巨大な台車によって5000mの観測サイトへ運搬/設置されます。

      標高5000mというと、大気の厚さの約半分まで上ってきており(気圧570hPa)、大部分の水蒸気も見下ろす高度にあたります。そのため、大気の影響が極力抑えられ、装置の性能が遺憾なく発揮できると期待されています。

      現在のプランでは、2010年初期に三基のアンテナで干渉計を形成したテストを行い、さらに数台を加えた構成で2011年の第二四半期からの部分的な科学運用をへて、2012年には全望遠鏡を完成させる予定です。

      2010年1月5日火曜日

      デジタル一眼を手に入れました

      フジのFinpix S3Proです。
      一世代前のものですが、そこそこの感度が良く、天体写真には向いていそうです。
      ニコンFマウント対応なので以前使っていたNikomat用のレンズも使えます。
      手持ちのレンズは20mm, 28mm, ??mm。

      久しく遠ざかっていた(しし座流星群以来?)、天体写真への復帰です。
      本格的にやるのは10年ぶりくらいですので、まずは固定で星景写真から。実家に封印されている望遠鏡一式を調達したら、ガイド撮影へステップアップします。その後はシュミカセを調達できるといいなあ。

      ライブビューが無いのが残念ですが、レンズの無限遠を使っている間は明るいうちに合わせておけばいいので気にしないことにします。

      2010年1月4日月曜日

      宇宙の開闢

      といってもギリシア神話の話ですが、

      さて、まずはじめに、カオスが生じた。ついで、胸広きガイア(大地)、オリュムポスの雪嶺に宮居する、すべての神々の永久に揺るがぬ御座となるガイアと、道ひろき地の奥処なる闇黒のタルタロス、そして、不死なる神々の中でも最も美しく、四肢の力を奪う神、神といわず人といわず、胸の中なる理性も、賢い思慮をも意のままにするエロス(愛)とが生じた。
      ヘシオドス「神統記」より

      なによりも、最初に生まれた神々に「愛」が含まれているのがすばらしいと思います。



      あけましておめでとうございます。

      つい先日、国際天文年が始まった気がしていたのですが。。。

      個人的には、日食も見られて(皆既でなく部分ですが)、デジタル一眼も手に入れ、久々に趣味の天文に戻る方向に舵を切った2009年でした。

      今年は、実家に眠っている望遠鏡+赤道儀一式を手元に移し、星景・星野写真を中心に星空活動をしていきたいと考えています。

      やりたいことは、、、いっぱいあって妄想でおなかいっぱいです。

      ひとつひとつ、、、ですね。